銀行員の僕が教える「日本人が投資信託を利用しない」本当の理由

こんにちは!くりりんです!

前回の記事アメリカの家計金融資産は20年で3.3倍!なぜ日本は1.5倍なのか?では、全142Pに及ぶ金融庁レポートの中から、“日米の家計金融資産の比較”に焦点を当て、「なぜ、日本と米国で家計の金融資産がここまで違うのか?」を銀行員目線で解説していきました!

今回の記事では、「運用によって所得を得ることができるにも関わらず、なぜ日本では株や投資信託が普及しないのか?」について解説していきます!

そこには、”銀行員しか”知らない理由があります。

株や投資信託が普及しないすべての理由は「銀行員と証券マン」にある!

実は、日本では投資信託に対する満足度がほとんどない

前回の記事でご紹介した、「日米との家計金融資産の違い」から日本と米国の運用比率の違いは理解できたと思います!

運用によって資産が増えるにも関わらず、なぜ日本人は株や投資信託が普及しないのか?

その秘密は、一般社団法人投資信託協会が毎年提出している「投資信託に関するアンケート調査報告書」にあります!

1)日本で投資信託を購入する場合、78.8%が銀行か証券会社の窓口で買っています

  • 「銀行(ゆうちょ銀行を含む)の店頭(電話注文を含む)」 (41.1%)
  • 「証券会社の店頭(電話注文を含む)」(37.7%)

ここから、投資家の約80%は銀行か証券会社の窓口で投資信託を購入していることがわかります。

2)高齢者ほど、すぐに投資信託を売却して新しい銘柄を購入している

下記のグラフは、「年代別に、投資信託の銘柄を、どのくらいの期間保有して売却しているか?」を示したグラフです!

特に注目して欲しいのはこのグラフです!「50代、60代、70代」を見てください!

50代は、投資信託を購入してから売却するまでの期間が「1年未満が3.7%、1年以上2年未満が0%、2年以上3年未満が3.7%、3年以上5年未満が24.1%です。

60代は、投資信託を購入してから売却するまでの期間が「1年未満が3.9%、1年以上2年未満が9.1%、2年以上3年未満が13%、3年以上5年未満が31.2%です。

70代は、投資信託を購入してから売却するまでの期間が「1年未満が1.6%、1年以上2年未満が11.1%、2年以上3年未満が27%、3年以上5年未満が31.7%です。

高齢になればなるほど、投資信託を購入してから売却するまでの期間が短くなっていることがわかります!

3)投資信託に関するアンケートでは、73%の投資家が何かしらの不満を持ち、満足していない

  • 「期待どおり」「期待以上」 17%
  • 「期待以下」「全く期待はずれ」「なんともいえない」 73%

以上3点をまとめると、、、、、

  1. 79%の投資家が銀行か証券会社の窓口で投資信託や株を購入している
  2. 高齢になればなるほど、投資信託を購入してから売却するまでの期間が短い
  3. 73%の投資家が、投資信託に関してなにかしらの不満を持つ

内部を知り尽くした銀行員の僕が、このデータをさらに内部事情を組み込んで解説すると、

①約79%の投資家が銀行や証券会社の窓口で投資信託や株を購入する

②銀行員が自身のノルマ達成のため、判断能力の鈍い高齢者に短期間しか保有していない投資信託を半ば強引に売らせて、手数料の高い投資信託を売りまくった

③その結果、お客さんは全く儲からず、新しい投資信託を買わされるため、手数料をさらに払うことになり、損をするため73%の投資家が投資信託や株に関して不満を持つようになった。

というのが現状ですね。笑

つまり、日本で投資信託が普及しない理由は、運用の必要性を理解し、投資信託を購入しても、銀行員がどんどん手数料の高い投資信託を勧めてくる。

その結果、全く投資信託で儲からないため、運用をすることにネガティブなイメージを持つようになり、運用をしなくなるからです。

銀行員の僕が教える!銀行の販売実態と問題点について

銀行で”投資信託”を絶対にやってはいけない3つの理由

1)投資信託にかかる手数料がめちゃくちゃ高い

以下のグラフは、

銀行員がどんどん販売してる投資信託の手数料の平均値と、一般的に銀行で取り扱われている投資信託の手数料の平均値の推移を比較したものです。

このグラフから読み取れることは、投資信託の販売手数料の動向を見ると、銀行員が積極的に販売した投資信託全体の平均販売手数料は 年々上昇していること。

また、下記のグラフは「銀行員が実際に販売している投資信託の手数料がどのくらいか?」を表したものです!

そうです。200〜300種類の投資信託があり、その中にはたくさん手数料がかからない投資信託があるにも関わらず、銀行員は3%以上の手数料がかかる投資信託を48%売っており、2%以上3%未満の手数料がかかる投資信託を41%も売っています。

つまり、「お客様の意向」には全く関係なく、「手数料が高い投資信託しか販売していない」ことが読み取れます!

どのくらい手数料を取られるのか、わかりやすく言うと、

例えば100万円分投資信託を購入するとします。

一般的な銀行の場合、購入金額の3%分(約3万円)が手数料として引かれるため、97万円からのスタートになります。

また、運用期間中にも年間1〜2%の手数料がかかるため、毎年2万かかります。

つまり、もし運用成績が変わらないとしたら、毎年2万分の手数料しかかからないため、翌年には95万、また次の年には93万、また次の年には91万というふうにどんどん減るわけです。

ただでさえ証券会社に比べて扱っている商品の種類が少ないのに、一丁前に販売手数料は証券会社より高く、おまけに運用管理手数料もぶんどるなんて、本当にお客さんをバカにしてます。

もちろん銀行員なので、お客様にはそんな話は絶対にできません。こちらにもノルマがあるので。笑

2)銀行には恐ろしいノルマ達成義務がある

銀行員には絶対にノルマを達成しなければならない理由があります。

「もしノルマを達成しなかった場合、上司から相当パワハラを受け、相当なプレッシャーを与えられる」からです。

  • 毎朝朝礼でノルマが達成できなかったことを見せしめで発表
  • ミーティングでもノルマ未達について詰められる
  • 全体メールでもノルマが未達であることを見せしめにされる

「ノルマが達成できない=死」が待っています。これは本当です。笑

そのため、必死に銀行員は手数料が高い商品ばかり販売していきます!

だから、上記のグラフのように手数料が3%の投資信託ばかりを高齢者に売りつけて、短期間で売却させて、また手数料3%の新しい投資信託を買わせるわけです。

本当にタイミングが良い商品を提案するというよりも、ノルマを達成するためにどの投資信託を販売するのが良いかで考えています。

3)意外に知識のない銀行員が多い

実際に銀行員として働いているのでわかるのですが、投資信託を販売する上で、経済や世の中の流れ、各国の政治などをしっかり理解している銀行員はほとんどいないです。

これ、マジです。笑

ちょっと経済に詳しい人とか、運用管理会社の人が銀行の支店に来て「◯◯の投資信託を販売してください!今、波に乗ってるんで!」くらいのレベルの勉強会をして、それをそのままお客さんにドヤ顔で話しているだけです。笑

どの投資信託を売ればいいかわからず、上司や先輩に聞くと、

「あ〜、そしたら◯◯っていう投資信託は手数料高いから、それ売ってきな」

で終わりです。マジでカスですよ。笑

おわりに

お金の問題を相談する相手は慎重に選ぶべきです。

金融の知識が全くないにも関わらず、漠然と「銀行員に相談すれば信用できるな〜」という理由で、金融商品の売り手に相談するのはあまりにも危険です。

もし相談するのであれば、信頼できる銀行員の友達に相談しましょう!