『2019年トルコリラの長期見通し、急落原因』を大手銀行員が解説

銀行員
クニトミ
元銀行員ブロガーのクニトミです。現在はwebマーケ会社でSEOコンサルしてます。→クニトミのプロフィール

 

三井住友信託銀行を退職し、Webマーケティング会社に転職しました。


前職では金融資産1〜5億円のお客様に対して『投資、不動産、遺言、相続、税金』の観点から金融資産のコンサルティングを行っていました。


そして、経済情勢に合わせて投資信託や株などの投資に関するアドバイスをしています。
お客様からもトルコリラに関する質問が多かったため、この記事で解説します。

  • トルコリラってなんで急落したの?
  • トルコリラの見通しってどうなの?
  • トルコリラは手放したほうがいい?
  • トルコリラは今仕込みどきなのかな?

と疑問に思っている方の悩みを解決できる記事になっています。


結論だけ先に言うと、金融資産が少ない人は今すぐトルコリラへの投資はやめるべきです。詳しくは下記に書いてあります。

この記事では現役銀行員の僕が以下2点を書きます。

  • 『トルコリラ急落の原因、トルコリラの見通し』を解説
  • 『トルコリラをすでに保有している方、トルコリラへの投資を検討している方』への異なるアドバイス

目次

そもそも、なぜトルコリラは急落したのか?

トルコリラが急落した原因を解説

トルコリラはもともと2つの要素があって下落傾向となっていたところに、対米関係におけるさらなる下落要因が加わり急落しました。


具体的には、『元トルコの大統領であるエルドアン大統領への政治運営に対する不信感』『トルコの中央銀行の金融政策の不透明感』の2つの要因があり下落傾向にありました。


それに加えて、トルコで発生したクーデター未遂事件に米国人牧師が関与しているとして拘束。これに対してトランプ大統領がブチギレ、対米関係において関係が悪化して急落。


簡単に説明するとこんな具合です。

トルコリラ急落の原因は『選挙を意識したパフォーマンス』

急落の原因は『両国の選挙活動を意識したパフォーマンス』の可能性が高いです。


2018年11月には米国で中間選挙があり、2019年3月にはトルコで地方選挙があります。
両国とも有権者の指示を獲得するために強気の姿勢を見せており、過激な発言やパフォーマンスが発生しました。


その結果、トランプ大統領は米国人牧師の解放を要求しましたが、トルコが応じなかったため、米国側は鉄鋼・アルミニウムの輸入関税の税率を、トルコについては倍にするとの制裁を発表。


これに対し、トルコ側も選挙を意識した強気の姿勢をみせるために対抗措置をとることを発表しました。

トルコリラの2019年見通しは少し暗いです!

結論から言うと、トルコリラの見通しは少し暗いです。以下3つの観点から見通しを詳しく解説します。 

  1. 過去5年間のトルコリラの値動きはずっと下落傾向にある
  2. アメリカが2019年は少しだけ利上げをする
  3. エルドアン大統領が、中央銀行の金融引き締めに対し、反対姿勢を示している

過去5年間のトルコリラの値動きはずっと下落傾向にある

過去5年間のトルコリラの値動きはずっと下落傾向にある

上記はトルコリラの過去5年間の値動きをグラフにしたものです。


2013年〜2014年ごろはトルコリラは50円台を推移していますが、その後は下落傾向です。ちなみに2008年ごろは90円台でした。


ここ10年間で90円台から現在18円台に下落したため、80%ほど下落したことになります。様々な要因によって為替は変動するため、この先も下がり続けることは断言できないです。


しかし、過去10年間のチャート表を見ても下がり続けていることを考慮すると、この先の見通しも暗いと考えられます。

アメリカが2019年も少数回利上げをする可能性が高い

アメリカが引き続き利上げを行うと、新興国(トルコ、ブラジルなど)から資金が流出し『ドル』に資金が集まります。


※少し話が逸れますが、上の1行の説明がわからない場合は投資するのは危険だと思います。投資をする前にまずは勉強ですね。


実際にアメリカは以下の画像のように2017年から本格的に利上げを行なっており、2018年、2019年も利上げを行なっていく方針です。

引用:日経平均株価 AI予測

利上げに比例してドルは上昇し、トルコリラは下落傾向にあります。※もともと下落傾向でしたが、さらに下落しました。

トルコリラと米ドルを比較したイメージ図です。

つまり『2019年にも少数回、利上げを行う可能性が高い→ドルに資金が集まる→トルコリラの下落は続く可能性が高い』ことが予測できます。

エルドアン大統領が中央銀行の金融引き締めに対し、反対姿勢を示している

『中央銀行の金融引き締め=トルコリラの上昇につながる』のですが、エルドラン大統領が反対しています。※金融引き締めとは何かわからない方は下記を参照してください。


すごい簡単に言うと、『中央銀行の金融引き締めに反対すること=トルコリラが上昇しずらい』ことを意味します。


もちろんトルコの経済情勢、今後の発展などを踏まえた上で金融引き締めを反対しているのですが。

なぜ金融引き締めを行うと、トルコリラの上昇につながるのか?

初心者の方にわかりやすく解説するために噛み砕きますが『金融引き締め=金利の上昇=トルコリラの上昇』のような方程式が成り立ちます。


金利が上昇すると、その国の通貨の価値が高まり資金が集まります。実際にアメリカは以下の画像のように利上げ後はドルが上昇しています。


※中国との貿易戦争などによってドルの値動きは乱高下しているものの、ゆるやかに上昇しています。

引用:日経平均株価 AI予測

上記の画像のように『金利の上昇=通貨の上昇』は関連性があります。


これら3つの理由からトルコリラの見通しは暗いと考えています。

2019年以降(長期的に)はトルコリラが上昇する見通しもある!

トルコリラの見通しが暗いことを解説しましたが、とはいえトルコリラが上昇する見通しも少しあります。


その場合、以下3点の観点から上昇が予測されます。 

  1. トランプ大統領とトルコの対立がおさまる
  2. トルコ中央銀行がさらなる金融引き締めを行う
  3. 2019年以降は、アメリカが”頻繁に”追加利上げを行う可能性が低い

トルコリラ見通しが明るくなる理由1:トランプ大統領とトルコの対立がおさまる

アメリカは11月に中間選挙があり、トランプ大統領は有権者の指示を獲得するために過激な発言やパフォーマンスを行なっている可能性があります。


トルコ側も2019年3月に地方選挙を控えているため、アメリカとトルコの対立が落ち着くのは早くて11月過ぎ、または3月以降になる可能性があります。


トルコリラの急落によって大きな損失を出している人は、2019年3月まで様子を見るのは1つの手ですね。

トルコリラ見通しが明るくなる理由2:トルコ中央銀行がさらなる金融引き締めを行う

『中央銀行の金融引き締め=トルコリラの上昇』につながります。


9月13日にトルコ中央銀行は金融引き締めとして政策金利を、17.75%から24%に引き上げることを決定しました。


これは市場の予想を大幅に上回る利上げで、一時的にトルコリラも上昇しました。
また金融政策決定会合後の会見で、トルコ中央銀行が「必要ならさらなる金融引き締めを行なうこと」を発表しました。


トルコ中央銀行の宣言通りにさらなる金融引き締めによって金利が上昇すれば、トルコリラの上昇も期待できます。

トルコリラ見通しが明るくなる理由3:米国が”頻繁に”利上げを行う可能性が低い

2019年は少数回は利上げを行う可能性が高いことを前述しましたが、2020年以降は利上げを“頻繁に”行う可能性が低いです。

なぜなら利上げは景気がいい時期に『景気の過熱感を抑制するため』に行うものだからです。

実際にBloombergも、2019年以降は少数回は利上げを行うが、2020年以降も頻繁に利上げを行う可能性が低いことをコメントしています。

株式相場がこれほど悪化している状況で連邦準備制度が利上げに踏み切れば極めて異例だ。

引用元:Bloomberg

つまり『アメリカが頻繁に利上げを行う可能性が低い』→『米ドル通貨への投資魅力が低くなる』→『相対的に新興国通貨の魅力が高まる可能性がある』→『高金利なトルコリラへの投資魅力が上がる』と想定できます。

トルコリラ2019年以降:見通しのまとめ

長期的に(2〜5年間)トルコリラの高金利を狙って運用する人にとっては、非常に向いている通貨だと考えています。


なぜなら2020年以降はアメリカの利上げ回数が減少することで、トルコリラへの投資魅力が高まり、利息の積み上げだけではなく、為替差益も狙えるからです。

2019年中に多少下落をしたとしても、2020年以降も保有するのであれば、十分に積み上げた金利(高金利)で巻き返せます。


2020年以降も長期で保有できる方には、トルコリラは非常にオススメです。

『すでにトルコリラに投資している方、投資を検討している方』へアドバイス

トルコリラは正直投資初心者にはかなり扱いが難しい通貨です。


しかし、もうすでに投資してしまった人もいると思うので、以下4パターンに分けてアドバイスをさせていただきます。

  1. すでにトルコリラ投資し、投資資金は余剰資金ではない
  2. トルコリラ投資を検討し、投資資金は余剰資金でない
  3. すでにトルコリラ投資し、投資資金も余剰資金である人
  4. トルコリラ投資を検討し、投資資金は余剰資金である人

※余剰資金とは『万が一、なくなっても生活に困らない資金』のことです

すでにトルコリラ投資し、投資資金は余剰資金ではない

おそらく8月の急落によって大きな損をしているはずです。また、余剰資金ではない貴重な資金のため損切りもできない状態かと。


このパターンの人たちは、『自分が投資をした元の水準』まで為替が戻ったら解約することをオススメします。

なぜなら余剰資金で投資をするべきですし、3月のトルコの地方選挙もあり、どのように変動するかわからないからです。

トルコリラ投資を検討し、投資資金は余剰資金でない

絶対に投資するのはやめましょう。もうここまで説明をして、余剰資金でないのでトルコリラに投資するのは強者すぎます。

すでにトルコリラ投資し、投資資金も余剰資金である人

このパターンの人は、かなり大きな損失が出ているため長期保有をしていいと考えています。ここでいう長期保有とは3〜5年くらいですね。


理由は、長期保有ができればトルコリラの高金利をどんどん積み重ねることができるからです。


例えばトルコリラが年間で10%下落をしても年率18%の金利を積みあげることができれば最終的には+8%になります。翌年にはさらに+18%を積み上げることができます。


そのため、すでにトルコリラに投資をしており、投資の資金も余剰資金である人は長期保有をオススメします。

追加投資もオススメ!

もし余剰資金があるのであれば、追加投資もオススメできます。

なぜなら上記でも説明した通り、2019年以降のトルコリラの見通しは明るい可能性があるからです。

2020年までトルコリラを保有できるなら、かなり利息も積み上がり、加えて為替差益も狙える可能性があるのでオススメですね。

トルコリラ投資を検討し、投資資金は余剰資金である人

ここで追加投資するのはかなり面白いですね。もし僕が同じ立場なら追加投資をしますね。


なぜならトルコリラは18円台(2018年9月22日現在)でかなり割安であり、2020年以降まで保有すれば十分に利益を狙える可能性があるからです。


おそらく2019年3月を過ぎればアメリカとトルコの対立も落ち着きます。そうすれば、多少トルコリラも回復すると考えています。


そのためトルコリラへの投資を検討し、トルコリラに投資する資金は余剰資金である人は投資してもいいと思います。

【トルコリラ:2019年以降の見通し良好!】おすすめのFX会社

もし僕ならトルコリラにこのタイミングで投資しますが、大切なのは『トルコリラ投資に適しているFX会社』を選択することですよ。

そしてトルコリラ投資する場合は、スワップポイントが重要になるので以下で解説します。

スワップポイントについて

スワップポイント(金利差調整分)とは、2カ国の金利差から得られる利益のことを指します。

たとえば日本円(低金利通貨)のを売って、トルコリラ(高金利通貨)を買うと、その金利差の差額を利益として『毎日』受け取れます。

トルコリラ投資ならスワップポイントが重要です!

通貨ペア/スワップ

引用元:FXプライム by GMO

トルコリラに長期投資する場合は、スワップポイントが重要になります。

なぜならスワップポイントが高いほど、毎日積み上がる利息が大きくなり、利益を得られる可能性が高くなるからです。

そのほかの通貨と比べてもトルコリラはスワップポイントがかなり高いです。

『普段は仕事でなかなか為替を確認できない』『パソコンに張り付いて取引できない』という人は、トルコリラの長期投資がおすすめです!

具体例:トルコリラ/円を10万通貨で運用した場合(スワップポイント=85円)

 

※上記スワップポイントは、2018年11月19日持ち越し分(1万通貨)の金額です。
※スワップポイントは金利市場や為替変動等によって変動するため、将来の金額を保証するものではありません。
※付与されるスワップポイントは日々変化します。上記内容については、各通貨ペアを運用している間にスワップポイントが変動しなかった場合
  にて算出しています。
※相場状況によってはスワップポイントの受取額以上の損失が発生する可能性があります。
※各国の金利水準は、時として大きく変動することがあります。お客様がポジションを保有しつづける場合には、スワップポイントが受取りから
  支払いに転じる等金利変動のリスクがあります。

引用元:FXプライムby GMO

トルコリラ/円を10万通貨、1年間保有した場合は310250円分の利息が積み上がります。

5万通貨であっても15万円分の利息が積み上がるので、『長期保有する方』=『2〜5年間』にとってはオススメですね!

以下ではトルコリラを取り扱っているFX会社の中でも、実際に日頃からFX取引をしている元銀行員の僕が『高金利!安心!コストも安い!』と感じた1社だけを紹介します!

トルコリラ投資なら!FXプライム byGMO

FXプライム byGMO は初心者に非常におすすめのFX会社です。

なぜなら少額からトルコリラ投資を開始できるからです。

トルコリラはブレ幅も大きいため、投資初心者の場合は少額から投資することをオススメします。

またトルコリラ/円のスワップポイントが高いだけでなく、提供する様々なサービスの質が高く、初心者へのサポートも手厚いため、FX会社を利用するのであれば、FXプライム byGMOがオススメですね!

2019年以降のトルコリラ見通しは良好!

上記で解説した『トルコリラ下落の原因、今後のトルコリラ見通し、様々な方への投資アドバイス』を理解すれば、誰でも自分に合った投資タイミングを見極めることができます。

最後にもう一度内容を確認しましょう。

トルコリラ投資に向いている人

  • すでにトルコリラ投資し、投資資金も余剰資金である人
  • トルコリラ投資を検討し、投資資金は余剰資金である人

 

トルコリラ投資に向いているFX会社は1つ!

繰り返しになりますが、投資をする上で最も大切なのは『長期投資』です。


なぜなら投資の世界は『プロ』でも予想を外すほどに難しいからです。
しかし長期投資であれば、時間を味方にして高金利を積み上げることができます。


そのため下落や急落をしても焦って損切りせずに、長期保有できる方にオススメですね。


※FXは預金とは異なり元本保証ではございません。投資をされる際は必ず余剰資金で行い、自己責任で投資しましょう。

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