「最新のメキシコペソ/円のチャートと見通しが知りたい」
「メキシコペソ/円の過去30年の動きはどうだった?」
「2024年のメキシコペソ/円の見通しは?」
このような疑問に答える記事です。
メキシコペソ/円チャートは30年間継続して下落(円高)しており、メキシコペソの価値は10分の1まで下落しました。
メキシコペソ/円でスワップ運用を考えている人は不安ですよね。
そこでこの記事では、メキシコペソ/円の30年間で発生した4大事件や、今後の見通しを詳しく解説しています。
メキシコペソ/円での運用のコツと注意点についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
メキシコペソのリアルタイムチャート
買い時・売り時がわかる!テクニカル分析メーター
上記は28個のテクニカルで分析中。
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- 単純移動平均線(5)
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- 指数移動平均線(200)
- 単純移動平均線(200)
- 一目均衡表基準線(9,26,52,26)
- 出来高加重移動平均(20)
- ハル移動平均線(9)
過去10年、20年、30年のチャートを振り返る
メキシコペソ/円の30年分のチャートを振り返ってみると、4つのターニングポイントがあります。
- 1994年末の通貨危機
- 1995年の固定相場の廃止(変動相場制への移行)
- リーマンショックによる下落
- コロナショックによる下落
今後の予測につながるヒントを探るため、1つずつ見ていきましょう。
【1993-2002年】通貨危機と固定相場制の廃止
1994年末から翌年初頭にかけて、メキシコペソは記録的な大暴落を起こし、通貨危機を迎えたのさ。
要因としては、アメリカの利上げに加え、メキシコの政治不安により大量の資金が国外へと流失したことが挙げられます。
この大暴落により、それまでの固定相場制を廃止せざるを得ず、変動相場制へ移行するという歴史的な動きとなりました。
その後、財政破綻問題にも波及しましたが、国際機関や主要国の銀行から500億ドルを超える緊急支援を受け、危機はなんとか回避されています。
メキシコペソの為替制度が転換した、非常に重要な出来事だったといえるでしょう。
【2003-2012年】リーマンショックにより下落
変動相場制に移行した後、緩やかに下がり続けていたメキシコペソですが、さらに大きく下落するキッカケとなったのが、2008年に起こったリーマンショックです。
大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズの破綻は、世界的な大不況への引き金となり、株価や為替にも大打撃を与えました。
メキシコペソ/円もわずか3か月足らずで、11円台から6円台まで急落しています。
現在でもリーマンショック前の高値(11円)を超えられていないことからも、その影響力の大きさがうかがい知れるわね。
【2013-2022年】コロナショックでさらに下落
2013年に入ると、メキシコペソ/円はトレンドが転換し、一時は9円台まで上昇することもありました。
しかしながら2014年の原油価格の急落や、トランプ政権誕生により、再び5円台まで下落。
さらには、2020年3月の「コロナショック」が追い打ちをかけ、メキシコペソ/円は4.22円と過去最安値をつけたのです。
ただし2020年3月・4月の暴落がピークで、レートは少しずつ上昇しており、相場は徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。
メキシコペソ円の30年間を総括
メキシコペソ/円は、30年前の通貨危機から変動相場制になった1995年以降、今日に至るまで緩やかに下落し続けています。
1990年に記録した最高値が54.15円、最安値はコロナショック時の4.22円なので、実に10分の1まで下落しました。
一見すると、通貨の価値として不安定に思えるよね。
しかしながら、メキシコはアメリカ経済と密接に連動しているので、堅調なアメリカ景気が下支え材料にもなっています。
そのため現在のレート付近では、しっかりサポートされており、少しずつ上昇の気配も見せているといえるでしょう。
2023年を振り返ってみよう
2023年のメキシコペソ/円を振り返ると、2022年から始まった円安ドル高の流れを、そのまま受けた1年でした。
メキシコはアメリカ経済と相関性が高いため、米ドルの影響が色濃く反映されます。
実際にメキシコペソ/円は、2020年の最安値4.22円から、2023年11月には8.74円の円安になったぞ。
また、欧米各国が2022年から積極的に利上げを行ってきた中、メキシコ中銀も利上げを行っており、2023年12月時点で金利は11.00%に達しています。
このメキシコペソ(11.00%)と日本円(-0.15%)との金利差が、メキシコペソ/円のレートを押し上げた要因のひとつにもなっています。
AIなど3つの視点で見るメキシコペソ2024年の見通し
メキシコペソの30年、そして2023年を振り返ってみてきましたが、2024年の見通しはどうなのでしょうか?
ここでは編集部やAIなど、3つの視点から見たメキシコペソの2024年の予想を紹介します。
FXの歩き方編集部の見通し
メキシコの利上げサイクルも一服し、今後下落に転じる可能性もありますが、中長期的には上昇しやすい局面と見ています。
ただし、アメリカの利上げペースによっては、相場が大きく変動するので、安易な買いポジションでのエントリーは厳禁です。
エントリーする際は押し目買いを狙って、「30銭下がったら買い増す」など、分散してポジションを持つのをおすすめします。
なお、以下のケースでは、大きく下落する恐れがあるので注意してください。
- 米国金利上昇による資金逃避(米国へ資金移動)
- リスクオフによる、新興国通貨の売り増加
- 原油安
とはいえ、中長期的に見れば上昇しやすく、長期保有に切り替えてスワップポイントによる利益を狙ってもいいでしょう。
AIの見通し
The Economy Forecast Agency(EFA)という経済予測サイトでは、為替の予測を日々更新しています。
その予測によると、メキシコペソ/円は2024年に9.053円に達すると目算しているそうです。(2023年12月16日時点)
ただしEFAの予測は毎日更新されており、日々数値は変化しています。
かならず予測どおりになる保証はありませんから、あくまでも参考情報として見ておきましょう。
第一生命経済研究所の見通し
第一生命経済研究所の見通しだと、メキシコペソは比較的堅調に推移すると見ているそうです。
「先行きについては周辺国同様に金融緩和サイクルの開始を検討し始めているものと見込まれるものの、当面のペソ相場については実質金利のプラス幅の大きさを追い風に引き続き底堅い展開が続くと予想される。」
株式会社第一生命経済研究所
底堅い相場と予想するポイントは次のとおり。
- 高水準の政策金利(11.00%)
- 米国経済の回復による自国景気の底入れ
- 米FRBと歩調を合わせており、通貨相場が比較的堅調に推移
- インフレが頭打ちの動きを強めている
- GDP成長率が伸びている
他の中南米諸国と同じく「利下げ」に動く可能性はあるものの、下がっても買われやすい局面は続くと見ているみたいですね。
メキシコペソはスワップ運用におすすめ
メキシコペソは、高金利通貨という特徴を活かした、スワップ運用がおすすめです。
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レバレッジ別!10万メキシコペソ購入に必要な資金
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レバレッジ | 必要資金(10万通貨) | 利回り(年間スワップ98,915円) |
---|---|---|
1倍 | 937,300円 | 10.05% |
3倍 | 312,433円 | 31.66% |
5倍 | 187,460円 | 52.77% |
10倍 | 93,730円 | 105.53% |
25倍 | 37,492円 | 263.83% |
【2024年5月17日LIGHT FXのデータから算出 レート:9.373円】
10万メキシコペソをレバレッジ25倍で運用すれば、年間300.87%の利回りです!
ただし、高レバレッジ運用は推奨しない。2~3倍で運用するのがベストだ!
高レバレッジが危険な理由は、記事後半で解説するぞ!
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金利収益シミュレーター
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メキシコペソのスワップポイントが高いFX会社3選
全てにおいて高スワップ! 高金利通貨を買うなら「LIGHT FX」
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メキシコペソ スワップ比較表
メキシコペソ円投資の3つのコツ
メキシコペソ/円で投資する際は、次の3つのポイントを意識しておきましょう。
- アメリカの経済ニュースが重要
- アメリカの経済指標は必ずチェック
- レバレッジは2~3倍程度、ポジションは少なめに
リスクを抑えるためにも、上記のポイントを忘れずに運用してください。
アメリカの経済ニュースが重要
メキシコペソ/円でトレードする際は、アメリカの経済ニュースが重要です。
というのも、メキシコペソは米ドルとの連動性が高いからです。
メキシコは輸出の80%、輸入の50%をアメリカに頼っています。
それだけに、アメリカ経済の好不況の影響をダイレクトに受けるのです。
ですから、アメリカの経済ニュースは常に注意しておいてください。
アメリカの経済指標は必ずチェック
アメリカの経済指標は、かならずチェックしておきましょう。
アメリカとの貿易は、メキシコ経済に多大な影響を及ぼすからです。
メキシコペソ/円チャートに影響する主な経済指標としては、「米国雇用統計」「原油価格」「消費者物価指数」があります。
とくに米雇用統計は、雇用者の増減から米国の景気を判断できるので、最重要指標といっても過言ではありません。
メキシコは産油も産業として非常に大きなウェイトを占めているため、原油価格も日頃から注視しておこう。
消費者物価指数(CPI)は、消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を示す指標で、将来的な金利政策にも影響するため、見逃しは厳禁です。
原油価格の3大指標
ここに書く米国市場ではWTI原油、欧州市場ではブレント原油、アジア市場ではドバイ原油の3つに注目
レバレッジは2~3倍程度、ポジションは少なめに
レバレッジは2〜3倍程度に抑え、ポジションは少なめを意識してください。
スワップ運用では、長期的にポジションを保有するため、一時的な含み損も発生します。
レバレッジをかけすぎたり、ポジション数が多かったりすると、強制ロスカットになる危険があります。
ですので取引する際は、下記の内容を守るようにしましょう。
- レバレッジは2~3倍、最大でも5倍まで
- ポジションは1~2個まで
まとめ
2024年のメキシコペソ/円の見通しは、底堅い展開が続きやすいとわかっていただけたかと思います。
記事のまとめです。
- メキシコペソの30年を振り返ると、ターニングポイントが4つあった
- 過去30年近く下落し続けている
- アメリカ経済と密接な関係があり、下支えされている
- 高い政策金利(11.00%)を維持している
- メキシコ自体も緩やかに成長している
アメリカ経済の先行きや、利下げによる下落の可能性もありますが、下値ではサポートされやすい状況にあるといえます。
ただし、高値も限定されるので、基本的にはスワップポイントを狙った運用がおすすめです。
レバレッジを1~3倍程度に抑え、長期保有をしながら利益を狙っていきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
メキシコペソ チャートでよくある質問
- メキシコペソの理想的なレバレッジは何倍ですか?
-
リスクが最も少ない、レバレッジ1倍が理想です。
リスクを少しとるなら、2~3倍で運用してもいいでしょう。
メキシコペソ/円で投資を行うポイントは、メキシコペソ円投資の3つのコツで解説しています。
- 1メキシコペソは何円?
-
2023年12月22日の時点では、1メキシコペソは8.372円です。
メキシコペソ/円の過去のターニングポイントについては、過去10年、20年、30年のチャートを振り返るをご覧ください。
- メキシコペソ円の過去最高値はいくらですか?
-
1990年に記録した54.15円が、過去最高値です。